HSPについての本「敏感な世界に生きる 敏感な人たち」を読んで

こんにちは!

今日は最近読んだ本の感想を書きます。


こちらの本はHSについて書かれた本です。
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称であり、「ひと一倍繊細な人」という意味です。
「人と一緒にいる時間が長いと疲れる」「近くに大声を出す人がいると心臓がバクバクする」「予想外のことが起きると不安になる」などの特徴があり、生きづらさを感じることが多いです。
中には、ADHD発達障害うつ病を疑う方もいらっしゃるようですが、5人に1人はいると言われている「気質」で病気ではありません。


ネットにHSP診断などがありますし、こちらの本の中にもHSPチェックの項目がたくさんあります。
私はおそらく超がつくHSPです。


まず、人と会って話すのがとても苦手です。
大量の、そして強めの感情情報を浴び続けているようで、すぐに疲れてしまいます。
ですが、そういう姿勢では社会で生きていけないので、普段は気にしていないふりをしていますが、会社に出社するだけで疲労困憊、体ではなく心が疲れてしまいます。
もちろん、電車や人混みも苦手です。


こうった特徴を持っている人は沢山いますが、私はこの傾向がかなり強く「なんともないフリ」もあまり続きません。
例えば、私は幼い頃から花火やジェットコースターがとても苦手でした。
大人になって大分緩和されましたが、恐怖で足がすくんで、楽しむことは難しいです。


こういった特徴は、非HSPやHSS型(外向型)のHSP、もしくは感度が低めのHSPには理解出来ないことが多いので、「楽しいのに」「やってみればいい」などと声をかけられたりすることがほとんどです。


ある年齢までは「自分は何かおかしいのだ」と思っていたのですが、HSPという概念を知ってから自分の中での疑問のいくつかが解消されました。
こちらの本の中にも、「HSPは花火やジェットコースターが苦手、楽しめない」という記述があります。
(他には、会社の隣の席の人が大声で電話を取るとストレスを感じる、パーティーにいきたくない、人を自分の部屋に入れたくなく、自分一人のスペースを守りたい、電話よりメールを好む等がありました)
自分のことを外的に理解することは、安心につながると私は思います。


その他、本には記載されていませんでしたが、私は人と挨拶するのも、映画館にいくのも、LINEも、少人数での飲み会も苦手です…笑
人付き合いに、全く向いていません。


その代わり、絵や文章を書いたり、本を読んだり、一人映画を見るのは大好きです。
自分の作ったものを褒めていただけることもあります。
でも、一番は「それをしている」ことに何より居心地の良さを感じます。

幸福は自分の内側にあると信じているし、贅沢や大騒ぎをしなくても、日々の小さいことに幸せを見出すことができます。
お水がおいしいとか、雨音が綺麗とか、ある本の一節が美しいとか、経費100円の自炊がとっても上手にできたとか、コンビニ店員さんの笑顔が素敵だったとか、そういう事で毎日幸せでいられます。
海外旅行は好きですが、たまにでいいです。
今はファストファッションと呼ばれるブランドでも素敵でしっかりした服を買えますし、自慢する人もいないのでブランド品にも興味がありません。

今時代が動いています。
コロナの到来によって、「本当に個々にとって幸福なことは何か」ということを地球にいる全ての人々が考え始めています。
HSPは確かに生きづらいかもしれませんが、それももう過去の時代でのことな気がします。
自分のいいように、自分のしたいように、自分のしたいことができる世界、そういう時代が今にもこようとしているんです。

皆さんの幸福とは一体なんでしょうか。
全ての人が、HSPも非HSPも、みんな違う個々の価値観を認識し(それは自分を良く知ることです)、できる限り共存できるような未来が来るといいですね。


飲み会が嫌いでも、彼氏と花火にいけなくても、親友とたまにしか喋りたくなくても、ちっちゃいことで動揺しても、どんな自分でも、「それでいいんだよ」と自分に言ってあげたい。
そんな気持ちになる本でした。

気になる方は是非読んでみてください!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。